岳精流日本吟院総本部

10月度全国研修会が終了しました

公開日時:2025年10月30日

10月26日(日)、例を見ない猛暑もようやく終わり、秋の訪れに一息つく間もなく初冬のような寒さが襲来し、おまけに前日より小雨が降り続いたため、10月の研修会会場にはコートを羽織り傘をさす姿が目立ちました。ここ数年は熱海での夏期師範1泊研修で取り上げる事の出来なかった翌年の昇伝審査指定吟題の吟詠指導を中心として研修会を企画していますが、本年については間近に迫った武道館大会の壮行会も兼ねた全国研修会となっています。武道館大会で行われる合吟コンクールへの参加チームや岳精会ステージでの演目出演者も多数参加し、200名を超える出席者となりました。当日の様子(画像)はこちらからご覧いただけます

10時に開会した研修会は、生駒支部・徳田支部長の吟礼に始まり、佐藤指導本部長の挨拶に続いて宗家の挨拶・吟詠指導となりました。まずは龍吟10月号掲載の「季節のうた」となっている「常盤孤を抱くの図に題す」の指導です。次に宗嗣が登壇し、課題吟の中から「立山を望む(国分青厓)」を指導いただきました。その後再び宗家による「短歌_真木深き(今井邦子)」吟詠指導を行いました。そして午前の最後は武道館大会にて総勢400名で披露する大合吟を吟詠しました。女子大合吟「山行」は奥村先生、男子大合吟「富士山」は園田先生が登壇され最後のワンポイント指導を頂きました。

昼食時間中は会長連絡会にて武道館大会の注意事項説明、来年度から一部改定される昇伝審査会要領の内容について説明が行われました

午後の部では東京地区教場代表の須賀先生が吟礼を務め、続く式典では夏期師範1泊研修会に参加できなかった池袋教場が会員増強表彰を受けました。続く幹事長の挨拶に続き、武道館で合吟コンクールに参加する各会より多摩岳精会(女子)、千代田岳精会(男子)、本部(男子、女子)がリハーサルも兼ね合吟を披露いたしました。その後、岳精会番組として出演する本部選抜チーム(男子、女子)も見事な合吟を聞かせてくれました。宗家による午後の吟詠指導は「俳句_此の道や(芭蕉)」「磯原客舎(吉田松陰)」の2題です。これで来年の昇伝審査指定吟題吟詠指導はすべて終わりました。

吟詠指導を終え、最後に研修参加者より代表者数名が成果吟詠を披露し、宗家よりワンポイントアドバイスを頂きました。この日の発表者(吟題)は以下の通りです。

横山美風(渋川)「立山を望む」/荒井純山(川崎)「常盤孤を抱くの図に題す」/和田洋山(千代田)「立山を望む」・鈴木松風(下田)「俳句_此の道や」・市川貴風(池袋)「短歌_真木深き」・品玉精咏(武蔵)/羽田龍瞳(井田)「磯原客舎」(連吟)

参加頂いた皆さん、お疲れさまでした!次回の全国研修会は12月6日10時開会、場所は荏原文化センターです。よろしくお願いします。