令和6年12月7日(土)かわさき保育会館にて本年最後の全国研修会が開催されました。
本年は台風の影響で熱海の「夏期師範特別研修会」が中止となったため、10月の荏原文化センター同様に令和7年度の昇伝審査指定吟題の吟詠指導を中心とした研修会になりました。当日の様子はこちらからご確認下さい。
今回会場となった「かわさき保育会館」は本部事務所からは近いものの、最寄りのJR川崎駅、京急八丁畷のどちらからも決してアクセスの良い場所ではないのですが当日は受付開始前から続々と参加者が集まり、開会の10時には研修会場の大会議室はほぼ満員の状態でした。
研修会は一宮支部_長瀬支部長の先導による吟礼で幕を開け、佐藤精堂指導本部長の挨拶の後、宗家による吟詠指導が始まりました。午前中は宗家により「峨眉山月の歌(李白)」(龍吟237号「季節のうた」)、「壇の浦夜泊(木下犀潭)_令和7年昇伝審査奥伝課題吟」の吟詠指導が行われ、午前の部の最後には3名の個人指導が行われました(岩手_吉見陸風、千代田_関根紀風、六郷_久川龍憲)。
昼休み中には会長、支部長、本部役員による会長連絡会が行われ、そこでは新年より札幌岳精会会長となる木村清風先生、千代田岳精会会長となる小浦場伯風先生の就任挨拶が行われました。また一宮支部_長瀬精縁支部長が年内で支部長を勇退され、藤井龍悠先生が後任となる事が発表されました。
午後の部は大村岳精会_宮本精秀先生先導による吟礼で再開となりました。午後の部最初は式典です。札幌岳精会新会長である木村清風先生および新設となる元住吉教場教場長の木村龍夏先生に任命証が手渡されました。その後は11月3日に行われた師範および奥伝以上の昇伝審査の許証授与が行われました。この日は準師範・奥伝師範・奥伝・7段・8段の昇伝者には代表授与、皆伝師範・皆伝・9段・10段取得者には銘々に許証が授与されました。昇伝者の皆さん、おめでとうございました。
式典終了後は幹事長から「3年後の創流50周年に向け会員増強を図り充実した吟詠活動を継続していこう!」という熱い挨拶が参加者に送られ、その後再び宗家および宗嗣による吟詠指導となりました。
午後の指導では、「短歌_若の浦に(山部赤人)_中伝参考吟題」「長安主人の壁に題す(張謂)_初伝課題吟」「赤馬が関懐古(菅茶山)_皆伝課題吟」の3題が取り上げられました。
最後に5名(4組)の個人指導が行われました。成果吟を披露して下さったのは、(札幌)木村清風、(千代田)小浦場伯風、(名古屋)杉山精鶯、(下田)小澤龍樂&(豊田)髙橋精愼_連吟、の皆さんです。
終日熱のこもった研修会となり、快い疲れと共に解散となりました。
ご参加いただいた皆様、お疲れさまでした。次回の全国研修会は3月22日横浜情報文化ホール、翌日は横浜市開港記念館で独吟コンクールの予定です。皆様のご参加をお待ちしています!