岳精流日本吟院総本部

令和6年3月度全国研修会 ならびに 「渡 精華先生を偲ぶ会」が開催されました

公開日時:2024年03月18日

3月16日(土)(宗家_旭日双光章受章記念祝賀会の翌日です) 荏原文化センターにて本年最初の全国研修会が開催されました。
この日は本年1月7日に急逝された指導本部長・副幹事長・多摩岳精会会長であった渡 精華先生を流統として見送るべく、午前中の研修時間を充てて「渡先生を偲ぶ会」と致しました。岳精会員のみならず都総連、品川区連、クラウン吟詠会など他流統・団体からも多数ご参列を頂きました。生前の渡精華先生のご活躍の場が如何に広かったのかと改めて感じ入りました。

偲ぶ会は以下のように進行致しました。
(司会進行:佐藤精堂先生)
1.出席者規律の上、黙祷
2.弔辞_宗家 横山精真
3.お別れの言葉‗幹事長(多摩岳精会副会長) 家吉精雄
4.故人との想い出‗日本クラウン吟友会代表 海老澤宏升先生
5.渡精華先生の想い出_副幹事長(六郷岳精会会長) 奥村精曄
6.弔辞朗読
7. 献花
8.遺族代表挨拶_佐藤和男様(故人の弟)
9.合掌

舞台上には渡先生のポートレイトが生花に挟まれるように陳列され、スクリーンでは先生のご活躍の動画と歌声が流されました。
これらは全て渡先生を師と仰ぐ多摩岳精会の皆さん、そして本部役員の皆様によって準備されたものです。
手作りの演出ではありましたが、皆さんの真心を感じる心温まる会となりました。
改めて渡精華先生のご冥福をお祈りします。

さて、「渡先生を偲ぶ会」は午前中で終わり、昼休みの会長連絡会を挟んで午後は全国研修会となりました。

当日の司会は、研修部部長_大森精翠先生・古城精宝先生が、伴奏は婦人部部長_越智精麗先生が担当して下さいました。
下田岳精会小澤会長の先導による会詩合吟で幕を開けた研修会は、式典(総傳の許証授与式)からスタートしました。
令和6年の総伝は(武蔵)駒 精清、(多摩)鈴木精淳・新井田精紫、(下田)出野精政、(三河)鈴木精君、以上5名に授与されました。
研修参加者が見守る中、宗家よりお一人づつに許証が手渡されました。授与された5名の皆様、おめでとうございました。

続く家吉精雄幹事長の挨拶の後、宗家による吟詠指導となりました。宗家の指導吟題は龍吟新年号「季節のうた」として掲載された「元旦に筆を試す(山鹿素行)」です。宗家からは午前中に行われた偲ぶ会に関連し、渡先生との想い出を語ったのち、指導となりました。
続いて宗嗣による吟詠指導です。宗嗣の指導吟題は本年全国大会の構成吟でも取り上げる「絵の島(菅茶山)」でした。解説の中では、この詩が江の島だけでなく富士山を背景に従えた風景の美しさを詠っているという説明もあり、なるほどと感心して聴講していました。
最後の指導は副幹事長_佐藤精堂先生による「箱根路の山中新田(横山精真)」です。この詩も今回の構成吟で取り上げる吟題となって居ます。佐藤先生は午前中の偲ぶ会でも司会進行の重責を務められましたが、その疲れも感じさせない豊かな声量で指導を頂きました。

この日も終日暖かな好天に恵まれ、有意義な研修会が出来ました。
ご参加になった皆様、お疲れさまでした。当日の画像はこちらからご覧ください

 

 

 

 

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