さて一夜明けて、翌日の研修会は吟礼(奥村精曄副幹事長 画像57)に続き、式典からのスタートです。
式典の進行は審査管理部部長_野中精隆先生が担当されました(画像58)。まず最初に任命証の授与が行われました。対象となったのは、指導本部員となった德本龍治先生(千代田岳精会‗画像59)、東京地区教場合同代表となった須賀龍和先生(隅田教場_画像60)、そして青年部部員となった古屋敷哲風先生(湘南教場_画像61)の3名です。
続いて夏期研修では恒例となっている「会員増強表彰」が行われました。これは前年4月より当年3月までの1年間での会員増強を表彰し金一封を贈呈するイベントですがコロナ禍という厳しい条件下でしたので、該当期間内で会員増となった(かつ今回研修に参加している)拠点が表彰対象となりました。そして今回表彰されたのは、湘南教場(教場長:池田精嶽先生‗画像62)、井田岳精会(会長:大森精翠先生_画像63)、岩手教場(教場長:吉見陸風先生_画像64)の3拠点でした。おめでとうございました”!
式典も終わり、続いて家吉精雄幹事長の挨拶(画像65)がありました。幹事長からは「コロナも徐々に収束に向かっている。岳精会隆盛に向け一丸となって頑張ろう!」と参加者全員に向けた励ましの言葉を頂きました。
続いては三河岳精会による特別研修「三河の詩吟体験講座」です。深浦会長より既にコロナ収束後の復活・発展に向け新規会員獲得を狙いとした「無料体験会」の実践報告がございました。三河岳精会では3つのエリアにおいて計画的に無料体験講座を開催しており、その内容も唱歌・童謡を取り上げて(帯芯を使った)絵巻物で詩吟を親しみやすい芸能として印象付ける素晴らしいものでした。登壇された深浦会長以下、皆さんお話がわかりやすい上、童謡・唱歌を描いた巻物の出来栄えが素晴らしく、参加者皆さんが感心したことは言うまでもありません。
三河岳精会の皆様、ありがとうございました。(画像66~70)
特別研修ののち、2日目の吟詠指導がスタートです。
午前中はまず宗嗣の吟詠指導で「春の花を尋ぬ(菅三品)」を勉強しました(画像71~73)。若々しくてきぱきとした吟詠指導で、どなたも大変わかりやすい指導を頂きました。
続いて宗家の吟詠指導です。午前中は短歌より「いざ行かむ(若山牧水)」、俳句より「をちこちに(蕪村)」「春の海(蕪村)」をご指導いただきました(画像74)。
午前中の研修はこれで終わり午後の研修の前に、昼食(お弁当)です。大野屋さんが準備してくれたお弁当はなかなかのボリュームで食べきれなかった方もいたのではないでしょうか?しかし大変おいしゅうございました。
昼食後は最後の吟詠指導、ラストスパートです。ボリューム満点の昼食を頂いてうとうとする参加者もいたとかいないとか・・・。
午後の研修、最初は深浦精正先生による「潮来の夕(角光嘯堂)」です。各節大変細やかに解説、ご指導いただきました(画像75~76)。
続いて宗家による最後の吟詠指導です。指導吟題は「旅夜懐を書す(杜甫)」でした。この中では前日宗家から宿題を出されたレポート「私の教場活動を振り返る」についての感想・思いを3名程に発表頂く時間もありました。(画像77~79)
ようやく全ての吟詠指導が終わりました。2日間で9題の吟題を指導いただきましたので、残っているのは3題のみです(「春雨に筆庵に到る(広瀬旭荘)」、短歌「幾山河(若山牧水)」、「北海道讃歌(森みつ)」)
これらについては10月9日の課題吟研修等で指導を行う予定です。
最後に2日間の成果吟発表、個人指導が行われました。個人指導を受けられた方、および吟題は以下の通りです。
1)余生 中谷龍和(六郷)画像80
2)春の花を尋ぬ 鈴木正文(下田) 画像81
3)舟中子規を聞く 森 千山(品川) 画像82
4)短歌「いざ行かむ」 鎌田秋山(千代田) 画像83
5)潮来の夕 吉見陸風(岩手) 画像84
6)古寺訪梅 古屋敷哲風(湘南) 画像85
7)俳句「をちこちに」 大井龍静(本部昼) 画像86
8)俳句「春の海」 漆原諄風(多摩) 画像87
9)旅夜懐を書す 内藤精浄・岩元精桜(三河) 画像88
充実した濃密な2日間の研修でした。参加された皆様、お疲れさまでした。
また今回参加できなかった皆様、次回は是非ご参加ください!