o廣都…広島。
o炎々…熱気の強い様。光り輝く様。
o公苑…広島平和記念公園。
o行人…行き交う人。
o家書…家からの手紙
o撫子の謂…書簡集「撫子」の内容。
o一葉の小照…一枚の写真。
o家眷…家族。
o馥郁…香り高い。
o清泰…清く安らか。
(私は広島平和記念公園にやってきたのだが、)八月の日差しの強い広島の空よ、 木陰の清々しい公園の風よ。時は流れる水に似てもう戻っては来ない。だが、水辺には原爆ドームが今も昔の傷跡を残している 行き交う人々はこの爆心地にてどんな思いをしているのだろうか?私は八尾兄妹が著した書簡集「撫子」を思い起こしております。それには一家六人が写った写真があります。一家は香り高く、清く安らかな空気に満ちていました。