岳精流日本吟院総本部

11月3日の全国昇伝審査会が終了しました

公開日時:2025年11月05日

11月3日(月祝)、本年も全国で一斉に「師範および奥伝以上昇伝審査会」が行われました。
本年の受審者は全国で150名ほどでした。ここでは本部での審査会の様子をお伝えします。

本部での審査会は「かわさき保育会館(10月の全国研修会と同じ会場です)」で行われました。審査開始は10時からですが
会場準備のため本部役員は8時半には現地に集合し、3つの吟技審査会場、筆記試験会場、受審者待機室の準備を整えます。
9時から受付を開始すると続々と受審者がやってこられました。知り合いと談笑する方もいれば、ちょっと緊張した様子の方もいらっしゃいます。皆さんが受付をしている間に、当日の審査員9名および統括の指導本部長は審査会議を行います。当日の欠席者や変更事項を確認し、審査基準などを再度確認する会議です。
9時35分より筆記試験会場に全員が集まり審査会の開会式が行われました。開会のあいさつに続いて、奥村精曄副幹事長による吟礼、宗家による挨拶、審査における注意事項と続きます。

10時からは愈々審査開始です。段・伝位審査は3つの部屋(①宗家・山口精央・越智精麗 ②宗嗣・古城精宝 ③奥村精曄・池田精嶽)に分かれて順番に審査を行います。自分の順番まで部屋の前で待機するのですがスペースが限られているため、入りきれない方は受審者待機用の部屋で声出しをしたり気持ちを落ち着けたり、友人と談笑したりして待機します。
師範審査(筆記試験)の方はもう少し深刻です。受審する師範位毎に指定の列に着席し、試験官(坂井精鷽・荒井精水)の注意説明を聞いたのち、「はじめ!」の合図で回答を開始します。皆さん、筆記試験なんて何十年ぶりかでしょうからかなり緊張した表情で回答に取り組んでいます。解答用紙を複数枚追加して長文の回答を提出される受審者もいました。

筆記試験・吟技審査は一旦11:30に終わり、審査員・受審者ともに休憩・昼食となります。段・伝位受審者は午前で審査が終わりですので7割程度の方はホッとした表情で会場を後にされました。

昼食の後、午後からは師範昇格審査の「面接」があります。筆記試験が終わりホッとしたのもつかの間、宗家・宗嗣や幹事役員の皆さんから師範としての心構えを問われ再び緊張の時間を過ごしていただきました。

午後2時頃には全ての審査が終わり、審査会議で結果を集計した後、役員を含め全員が会場を後にしました。
長いようで短い審査の1日でした。受審されたみなさん、運営にあたった皆さん、お疲れさまでした。

当日の様子を撮影しました。こちらからご覧ください。