岳精流日本吟院総本部

全国吟道大会が開催されました!

公開日時:2024年06月25日

6月21日(金)南武線_武蔵中原駅直結のエポックなかはら(川崎総合福祉センター)にて本年の全国吟道大会が開催されました。
(大会の模様はこちらからご覧いただけます)
この会場は全国大会では初めて使う会場です。参加される会員の皆様も、また大会を運営する役員の方々もそれぞれに下調べや準備を重ね当日に臨みました。しかし大会当日は残念なことに雨模様の朝となりました。
前日(20日)夜に出来る限りの会場準備を整え、9時10分(少し前)に会場オープンです。心配していたホールへの駅通路がごった返すこともなく、順調に会員の皆様が到着されました。ただロビーが狭いため会場内はあっという間にごった返します。

9時45分、定刻通り大会はスタートしました。最初は一般合吟、各会・支部・教場の皆さんが日頃練習してきた成果を思う存分発揮する番組です。出吟は33組、総勢676名がホールいっぱいに吟声を響かせました。実はこの一般合吟の運営が役員間では一番もめた部分です。というのはロビーは狭いし、下手舞台袖に向かう通路は更に狭い、舞台袖は全く狭い、と三重苦の状態で頭を悩ませておりましたが、今回の進行係(品川支部)が知恵を絞り、連絡通路での集合、舞台袖でのスイッチバックというアイデアで見事に解決してくれました。おかげで一般合吟はスムーズに進行しました。

続いては合吟コンクール、今回は7人1チームで16チームが既定の吟題から選んだ詩を聴かせてくれました。審査に当たった16名の先生方(審査委員長:(三河岳精会)深浦精正先生)も次から次に出てくるチームを即座に評価するのですから大変です。ご苦労様でした。コンクールで裏方を務めたのは千代田岳精会。16名分の審査票を集票し、集計室に運搬し、審査票の順番を並べ替え、点数を記入し、パソコンに入力し・・・とこちらも審査員に負けない忙しさで業務をこなしておりました。

午前の部はコンクールで終わり、午後の部(13時開演)まで40分ほどの昼食休憩です。このホールの大きな利点は、客席で食事が出来ること!(今どき、客席で飲食できるホールなんてまずありません!)皆さん、雨天の外出も必要なく、自分の席でゆっくり食事ができたかと思います。実はこの準備を進めたのが昼食係の多摩岳精会。狭いロビーでの昼食お渡しが混乱しないよう、業者からの入荷管理まで気を配りながら準部を進めてくれました。昼食後には大量の弁当ゴミを回収業者に渡すところまでやってくれました。頭が下がります。

さて午後は式典で幕を上げました。流統が誇る二人の重鎮、加藤丈夫先生、杉田亮毅先生から祝辞を頂戴し、宗家からも返礼の挨拶、続いて祝電披露と花束贈呈(宗家の旭日双光章受章記念)が行われました。本部役員に加え、参加された全国の会長・支部長も壇上に勢ぞろいし和やかな中にも威厳ある式典となりました。

その後は、本大会準備にも奔走して下さった本部役員の先生方による合吟、昨年の独吟コンクールでの優勝者、(札幌岳精会)浦上美智子様の優勝記念吟詠、(六郷岳精会)堤龍美様の少壮吟士吟詠と続きました。続く特別番組では宗家の旭日双光章受章を記念して剣舞・詩舞が披露されました。美しく鮮やかな演舞に客席の皆様は息をのまれた事でしょう。

宗嗣吟詠、会長・支部長吟詠に続いては大会の目玉、構成吟です。今回のテーマは「神奈川吟行」とし、流統の発祥地でもある神奈川県内にまつわる吟題が次々に披露されました。普段は指導に当たっている先生方による構成吟は聴きごたえがあり、会員の皆様もじっと聴きいっていました。演者全員による「神奈川讃歌」で構成吟の幕が下りると、宗家による「雨ニモ負ケズ」の吟詠でプログラムは終了となりました。

閉会式は合吟コンクールの表彰式から始まります。今回の合吟コンクールは大村岳精会が優勝、三河岳精会が準優勝、千代田岳精会が第3位となりました。全て女性チームです!次回は男性チームももう少し頑張りましょう!上位入賞の皆様、誠におめでとうございました!本日(6/25)の読売新聞川崎版に(小さく)コンクール結果が掲載されています、お送りしたカップもまもなく届くと思います。

全員の大合吟、万歳三唱で大会は幕を下ろしました。参加された皆様、お疲れさまでした。
令和7年は(今のところ)同じくエポックなかはらでの開催を予定しております(6月初旬)。

またお会いしましょう!

追伸
実は同じ会場内で閉会後30分後には、懇親会という名の大宴会が開催されました!参加者一同大盛り上がり大会です。こちらも次回は是非ご参加ください。