岳精流日本吟院総本部

12月度全国研修会が開催されました

公開日時:2023年12月05日

12月2日(土)暖冬と言われながら久々に寒い朝を迎えました。今年最後の全国研修会は10月同様、品川区の荏原文化センターにて開催されました。
既に令和6年昇伝審査指定吟題の研修は終わっているため、今回の研修では「季節のうた」や令和6年全国大会の構成吟で詠われる予定の吟題を取り上げました。
師走に入り、会員の皆様も何かと忙しい日々を送っていらっしゃるかと思いますが、北は岩手から南は大村(長﨑)まで各地からご参加頂きました。

当日の様子はこちらからご覧いただけます

さて10時になり司会のアナウンスで研修開始が告げられました。
午前の部は名古屋支部_杉山精鶯先生の先導による吟礼で始まり、渡精華指導本部長の挨拶と続きます。続く宗家にはご挨拶とともに「季節のうた『芙蓉楼にて辛漸を送る』」をご指導いただきました。午前の部、もう1コマは秋山精正先生による「短歌『麦の穂を』」の吟詠指導でした。
午前中最後は5名の参加者による個人指導が行われました。指導を受けられたのは北沢儀風(府中)さん、吉見陸風(岩手)さん、武龍臣(新横)さん、澤田龍幸(品川)さん、鈴木文泉(下田)さんです。

午前の部が終わり、昼食休憩中には例によって全国から集まった会長・支部長・教場長の先生方による連絡会議が行われました。
この会議では新任会長・専門部役員の紹介の他、来年4月に開催する「岩手吟行会」の参加募集説明が行われました。また12月が現在推進中の「全国一斉教場活性化キャンペーン」の最終月であることから、各会・支部の取組状況についても報告が行われました。因みに連絡会議は(時間がないので)お弁当を食べながらの進行となりますが、この日のお弁当は横浜名物「崎陽軒のシウマイ弁当」でした。

午後の部は井田岳精会_大森会長の先導による吟礼で研修再開です。この日は12月ならではのイベントとして、11月3日に全国で一斉に実施された「師範及び奥伝以上(昇伝)審査」の許証授与式が行われました。皆伝師範・十段・九段・皆伝を取得された方には銘々に、それ以外の師範・段位の方には代表者に許証が授与されました。皆様、おめでとうございました。許証授与に加え、大阪岳精会(新)会長となった下 龍祥先生、本部専門部の事業部長を拝命した古屋敷哲風先生、新たに広報部員に加わった中野郷泉先生には宗家より任命証が手渡されました。

式典も終わり、幹事長による挨拶の後、再び宗家が登壇し一吟詩「箱根駅伝第四区吉田裕也君を讃う」をご指導いただきました。続いては宗嗣の登場です。宗嗣には「陽七月横浜三渓園を訪ぬ」をご指導いただきました。最後に再び宗家による吟詠指導「岳精流日本吟院諸氏に示す」を頂き、この日の指導は終了しました。
研修会の最後にこの日の成果発表吟詠として7名の方に登壇いただきました。地方から参加いただいた先生方を中心に皆さん見事な吟を披露して下さいました。登壇順に、黒田龍瑞(名古屋)さん、髙橋精愼(豊田)さん、徳田精邱(生駒)さん、杉江精寛(下田)さん、宮本精秀(大村)さん、市川貴風(池袋)さん、宗嗣_横山龍精先生、の皆さんでした。

成果発表吟詠で通常幕を閉じるのですが、今回はサプライズで三河岳精会_深浦精正先生の吟詠が披露されました。深浦先生がこの度の宗家叙勲の報に接し、祝賀の意をもって作詩された漢詩を詠って頂いたものです。当日の参加者には詩文も配布されました。宗家の叙勲記念祝賀会は来年3月15日(金)を予定しています。

以上をもって本年最後の全国研修会は終了しました。ご参加いただいた皆様、お疲れさまでした。来年最初の全国研修会は3月16日(土)10時_荏原文化センターです、また元気でお会いしましょう!